今年も桃の花が満開を迎えました。もちろん、品種によっては、まだ、咲いていない品種もありますが、ほぼ満開です。
理想園の桃畑が多い釈迦堂エリアは、桃の花見会場としても有名なエリアで本日は沢山のお客様が見学に来ていました。
写真の桃畑は、脚立の上に上がって撮影しました。桃の花が満開になるとこんな感じで眺める事が出来ます♪理想園でも、お花見のお客様を招待して、営業をしたいのですが、この時期に行わなくてはならない作業があり、お花見営業が出来ないんです(涙・・)
この時期に行う作業が「受粉」作業です!!!
実は、花が咲く前の風船状に膨らんだ蕾を採取します。
その中に花粉があり、その花粉を採取して受粉する必要があります。
上の写真の状態になった桃の花を集めます。これが、難しいのが、花が咲く前の状態(風船状に膨らんだ桃の花)を狙って採取します。1本の枝に数十個の桃の花が咲き、全て生育が同じであれば、良いのですが、異なります。1本1本の桃の木を廻り、採取して行きます。
理想園では「あかつき・はくほう・夢みずき・夏娘」などの品種から花粉を集めています。
そして、集めた花粉を乾燥させた物が下の写真です。
花粉は、遮光性のある容器に入れて持ち歩きながら受粉作業を行います。ちなみに受粉作業は、全ての品種に行うのではなく、花粉がない品種や少ない品種に行っています。
受粉を行う代表的な桃の品種として「加納岩白桃・夢しずく・浅間白桃・一宮白桃・水密・川中島白桃など」です。これらの品種は、花粉が無いものや少ない品種になります。下の写真の毛羽たきやミスト機などを活用して受粉を行います。
毛羽たきに花粉をたっぷりつけてなぞります。
この作業は、暖かい気温の時に作業を行う事が大切なので10:00~13:00まで行います。
数人のスタッフで1本1本仕上げて行きます。
受粉作業は、1回やって終わりではありません。理想園で約3回、この作業を行います。品種によって開花する時期が異なる為、4月中下旬まで受粉の成功が分かってから収穫体験(桃狩り)の予約など行っております。